Dummy
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守り人シリーズ第2弾。
今回は前作「精霊の守り人」に比べ、うずくような後味の残る仕上がりになっています。
本作は、女用心棒バルサの生い立ち、故郷への帰還を描いた一作です。
舞台は、カンバル王国。現実のイメージだと、モンゴルに近いような気がします。
何を書いてもネタバレになってしまいそうなので、未読の方のために詳しいことは差し控えますが、人の痛みを正面から描ききった作品であることは間違いありません(断言)
作者の腕も冴え渡り、美しく丁寧な情景描写によって、みずみずしく描かれています。
もう、会えない人との悲しみ、そして、別れと書いてしまうと陳腐にしかなりませんが、人間の姿をきっちりと浮かび上がらせる、そんな作品です。
文章は非常に滑らかですが、少し鈍い痛みが残る、そんな作品です。
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