Dummy
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守り人シリーズの中で、この話単体だけで見ると、もっとも哀しい話であるといえます。
舞台はロタ王国。新ヨゴ皇国や、カンバル王国、サンガル王国のある北大陸で、一番大きな国です。
そのため、南の領主は暖かく栄え、北の領主は寒く貧しいという背景があります。
そして、それぞれ不満をもっています。
国の内紛という側面もあるのですが、守り人シリーズらしく、「神」と呼ばれる存在を宿した少女とバルサとの出会いから、この物語は始まります。
(ちなみにこのお話だけはチャグムはほぼ出てきません)
これまでは、恐ろしさもあるが基本的に美しいファンタジーでもあったのですが、このお話のファンタジーは、冷たいファンタジーであるといえます。
冷酷な人間が多く、差別や狂的な信仰もあり、手段を問わないような方法もたくさん出ます。
このお話は、そうした環境で育ち、またそうした背景と戦ってきた人間が、何のために何によって決断できるのか、ということだと思っています。
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