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旅人シリーズになります。
 あれ? 守り人ではないの? と思われたあなたは大正解です。

 このお話の主人公は、バルサではなく、チャグム皇太子殿下。
 外交でサンガル王国を訪れたときの物語です。

 このお話からこの守り人シリーズは、国と国との争いや、駆け引きを描く軍記ものとして色合いが強くなります。
 しかし、それは転換というよりは、キャラクターが動き回るための必然、またこの世界観をよりよくあらわそうとするための、必然であったように思います。

 サンガル王国は、なんとなく東南アジアを思わせます。
 離れた島々の連なりと、海を漂う民、またそれらを統べている、したたかなサンガル王家。
 このお話は、いままでで一番、女性的な政治駆け引きが恐ろしい巻にもなっています。
 思えば、チャグムが為政者とは何か、ということを積極的に考え出したのも、こうした女性たちの目に見えない駆け引きを見た後、始まったともいえます。

 バルサが武人であり、現実的な局面に、爽快ささえある快刀乱麻ぶりを見せてくれるのに対して、チャグムの巻では、異界をさまよいながらも、政治的な事柄に直面し、もがき苦しみながらも自分の道を見つけていくため、問題解決の側面ががらりと変わります。
 そのためか、バルサが主人公のときよりもなお、異界の書き方が自然で、まるですぐそこにあるように描かれています。
 チャグムとともに、守り人の世界もぐんぐん広がり、成長しているのを感じました。

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