Dummy
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尾崎翠著。
ファンタジーと呼ぶにはあまりにも文学的なので、差支えがあるかもしれませんが、紹介します。
当時の小説としては、ものすごく斬新で現代的な発想で描かれています。
倉橋由美子とか、桜庭一樹に連なっていくような、少女小説のテイストがあります。
また、登場人物も、どこか浮世離れしているというか、ふわふわしている印象。
もちろん、主人公の自身も、「第7官界」へと思考が飛んでいます。
癖がありますし、昔の小説がただ読みたい、というにはあまりおすすめできません。
ただ、現代的なキャラクタ造形や、テイストをすさまじい文圧で表現しているという点で、新しいストリームの予言というか、予告の書みたいになっているといえなくもありません。
少々癖が強いので、佐々木丸美さんや、桜庭一樹さん、倉橋由美子さん、壁井ユカ子さんあたりが好きな方は、おすすめです。
自宅をコケ屋敷に改築して、リフォームしたくなります。
コケ類は神秘!
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